近年、訪問診療に対して多くの期待が寄せられています。できる限り住み慣れた場所（自宅・施設など）で過ごしながら病気の治療・療養をしたいと希望される方は、少なくありません。

認知症や脳卒中、がんなどは、治療に長く時間がかかるため、病院に入院して集中的に治療をするというよりも、通院や定期的な訪問診療で、自宅で療養することが増えてきました。このような変化の要因としては、従来、病院でしかできなかった治療が在宅でもできるようになったこと、生活のペースを変えずに家族に囲まれた環境で療養することで生活の質が維持でき、療養に効果がある事が実証されてきたからです。

診療所では「住み慣れた所で最期を迎えたい」という方の思いに応えられるよう努めております。通院が困難な方で、在宅での療養を希望されている方に定期的に訪問することにより、患者さんに最適な医療を提供したいと考えています。

また、在宅療養の中で、集中的な治療が必要になった場合でも、入院や専門病院の紹介など、症状にあった方法を提案しています。そして、症状が改善した後は、引き続き在宅での療養が可能です。

在宅での療養で介護が必要となった場合、診療所では、ケアマネージャーを始め、地域の医療機関・介護事業所との、さまざまな介護サービスと連携し、在宅での療養環境整備のお手伝いを致します。また在宅でお看取りや、療養が困難になった時の相談も受けています。